STIGA NEWS

中国式ペンユーザーの憧れ
許昕がラケットのこだわりを語る

2024年06月17日

許昕が使用している『ダイナスティ カーボン』の中国式。本人使用はブレード面の印字とグリップレンズのデザインを変えた「許昕エディション」という限定バージョンになるが、ラケット本体は同じものになる

中国代表の主軸として長くチームを支え、数々のビッグタイトルを手にした許昕。シェーク攻撃型が全盛の中、左利きペンホルダードライブ型として、ダイナミックなプレーと繊細なボールタッチでファンを魅了した中国式ペンホルダーの憧れの選手だ。中国代表を退いた今もなお、その人気は衰えることがない。

その許昕から、自身が使用するラケット『ダイナスティ カーボン 許昕エディション』についての説明と、中国式ペンのこだわりのポイントを入手。中国式ペンユーザーへの熱いメッセージを届けよう。

MADE IN SWEDN。北欧、スウェーデンのスティガ自社工場によるクラフトマンシップ溢れるラケットだ

 「ぼくがラケットを選ぶ時にはいくつかの重要な要素があります。もちろん、打球感は最重要で、それは自分が使う時点でテストをしてクリアになっています。
 それを前提にすると、最初にラケットを見た時の第一印象を大切にしています。表面の上板の木目だったり、ブレードの印字のデザインやグリップデザインといった「見た目」が気に入るかどうかを見ます。長く使うラケットなので、デザイン的に自分が好きなものでなければいけません。そして、握った時の手の感覚も重要です。握って違和感があるラケットではいけません。
 ブレード形状については、『ダイナスティ カーボン』の中国式はぼくにとって最適な大きさになっています。以前にはもう少し大きめのブレードを使ったことがありますが、ラケットヘッドが重くなりすぎて、連続ドライブの際にスピードに影響が出てしまった。自分にとってベストな大きさ、形状は現在の『ダイナスティ カーボン』です。
 グリップサイズについても『ダイナスティ カーボン』はぼくにとって理想の大きさと形になっている。もし少し大きいと感じるジュニアや女性の方には、ブレード形状とグリップの大きさを小さくした細い(PAC)というグリップも用意しているので、そっちを使ってみてほしい」(許昕)

右が許昕が使う『ダイナスティ カーボン(PEN)』。左がブレード面、グリップを小さくした『ダイナスティ カーボン(PAC)』

 ラケットの削りについては、ぼくは人差し指と親指がかかるブレード部分を少しだけ削っています。削らないで使うと指が痛くなるので注意してほしい。指がかかる部分を少しだけ削って、長く使うことで徐々に馴染んでいくようになります。
 ラバーの貼り方は、好みとプレースタイルによって決めるのが良いと考えています。ぼくはラバーとグリップを離して貼っています。人差し指と親指が木(ブレード)に当たる貼り方で、フォアハンドが主戦のタイプはこの貼り方のほうがフォアドライブを打つ時に指先に力が入れやすい。ぼくのようにフォアドライブで攻めるタイプにはこの貼り方を勧めます。
 中国式ペンでグリップ部分までラバーを貼る選手もいます。この貼り方はラバーの部分が多くなるので少しだけ重くなることで、ラケット全体の重要も増すので攻撃時のボールの質が上がると感じます。ただし、ラケットが重くなるのでぼくのようにフォアドライブの連打は難しくなり、比較的前で両ハンドで戦うタイプに向いていると感じます。
 ぼくの『ダイナスティ カーボン』と中国式ペンに関するこだわりが、みなさんのラケット選びの参考になると幸いです」(許昕)

『ダイナスティ カーボン 許昕エディション』を手にする許昕。

『ダイナスティ カーボン (PEN)』中国式

¥30,800(税込)
●木材5枚+カーボン2枚(アウター)
●中国式(PEN)、中国式/細い(PAC)、FL、ST
●板厚:5.9± ●基準重量:95±
●MADE IN SWEDEN

https://stigasports.jp/products/1351