T.O.M 卓球倶楽部 & 卓球三昧_全日本マスターズチャンピオン
いいの・ひろよし
1991年7月2日生まれ、東京都出身。尾久八幡中から湘南工大附属高、専修大に進み、信号器材に就職。3年半後に退職し、プロコーチになった。全日本マスターズでは30代で2連覇(3年連続決勝へ進出)を達成した
使用用具
ラケット 『サイバーシェイプ カーボン CWT トルルス エディション』
フォア面・バック面 『DNAプラチナXH』
「3g違うだけで振りの速さや打球感、球持ちが変わる感覚があります」
全日本マスターズ・サーティ(30歳以上)で2連覇した飯野弘義選手にスティガの用具を聞いてみた。プロコーチでありながら1日の自分の練習はわずかだ。その中で、自分の感覚をより高めてくれるのが『サイバーカーボン』と『DNAプラチナXH』だと言う。
◇◇
ーースティガとの契約は?
飯野 3年前ですね。スティガのラケットの良さは知っていたので、スティガと契約することは全く抵抗はなかったですね。最初はラケットもいろいろ試していました。サイバーシェイプの前は『カーボネード190』を使っていて、カーボネードシリーズはひと通り使いました。
サイバーのカーボンを3年前、最初から使っています。台上技術はサイバーならではの打ち方があって、ストップやツッツキの時にはグリップ寄りでボールをとらえるほうがコントロールが効くので、そこで当てて、フリックの時には先端に当てる感覚です。
バックハンドはもともと得意な方ではなかったんですが、サイバーに変えてからはやりやすくなって、ミート打ちはもちろんですが、チキータやバックドライブもやりやすくなりました。それにバックハンドのプッシュやミート打ちは使っていたんですが、サイバーに変えたら、よりやりやすくなった。
強く打った時の感触は先端寄りに重心があるように感じます。それに今のサイバーと同じ素材のラウンドタイプ(丸型)を使ったことがあって、ラウンドタイプのほうが球離れが速く感じて、サイバーのほうが球持ちが良い感覚がありました。重さもほとんど同じなのに、サイバーのほうが少し飛びが良いし、コートの深くに入ると感じました。ぼくの感覚が完全にサイバーになっています。(笑)もうラウンドタイプに戻れない。
最初ラウンドタイプからサイバーに変わる時に、結構違う感覚なんです。だから慣れるまでちゃんと我慢できるかが問題。ぼくは慣れているので使いやすい、体に染み付いています、サイバーが(笑)。
今使っているのが『サイバーシェイプ カーボン CWT トルルス エディション』を使って、重さも使い分けます。
ーーウエイトを入れないタイプ、それと3gと6gか9gの4種類の重さを使い分けられますよね。
飯野 ぼくがだいたい使っているのは6gか9gです。
ーー今日は肩が痛いから軽いのにしようとか?
飯野 そういう時もあります。3g落としただけ全然違います。3g違うだけで振りの速さや打球感、球持ちが変わる感覚があります。たぶんラケットの振動と関係しているような気がします。『サイバーウッド』や『サイバークリッパー』も使いましたが、木材系は安定するし、コントロールも良いので、コントロール重視の人は木材系も良いと思いますね。
ーーラバーはどうですか?
飯野 今は『DNAプラチナXH』を両面に貼っていますが、最初はフォア面に『DNAドラゴン グリップ〈55°〉』を貼って、1年半くらい使っていました。『DNAプラチナXH』を両面にしてからマスターズ2連覇になっています。『DNA ドラゴン グリップ〈55°〉』はボールの引っかかりが良いと言われているんですけど、ぼくの中では『DNAプラチナXH』のほうがもっと球持ちが良くてボールの引っかかりが良いように思います。サイバーカーボンとの相性もよいです。 全日本マスターズの時にもサイバーを使っている人が増えていました。うれしいですね。