33歳の鉄人・許昕、全中国選手権で
上海市チームの2連覇に貢献

　10月9〜15日、中国の江蘇省・揚州市で『国縁杯・2023年全中国卓球選手権』が開催。男女団体、男女シングルス、混合ダブルスの5種目で優勝が争われた。

　男子団体で2連覇を達成したのは上海市。全中国選手権の団体戦は1番にダブルスを行う1複4単の試合方式で、ダブルスの勝敗が試合の流れを大きく左右する。上海市は許昕／樊振東、許昕／周愷というふたつのペアを対戦チームに応じて起用。ダブルスのスペシャリストである許昕がパートナーを巧みにリードして快勝を重ね、優勝の原動力となった。

　決勝の対戦相手はダークホースの湖北省チーム。許昕・樊振東・周愷という分厚い選手層を誇る上海市チームの優位は明らかだったが、試合後に許昕は「ぼくは最も困難な状況を想定して準備をしていた」とコメント。「浙江省チームはそれほど強いチームには見えないかもしれないが、彼らは厳しい戦いを勝ち抜いてきた、最強の相手に違いない」と語り、用意周到な戦いぶりで周愷とペアを組んだダブルスに勝利。チームの3ｰ0での勝利に貢献した。

　「決勝では周愷とのダブルスもうまく調整できたと思う。2年間の超級リーグでのプレーを通じて、ぼくらのダブルスはコンビネーションが向上していて、以前よりも飛躍的に進歩している。決勝のダブルスでも確実に優位を保つことができていた」（許昕）

　すでに33歳という年齢を迎えている許昕。これまでに数多くの故障を経験しながら、今も中国男子のトップレベルでプレーを続ける「鉄人」だ。ちなみに許昕の出身地は江蘇省徐州市で、上海市の曹燕華卓球学校に入学して腕を磨き、頭角を現した。まさに故郷に錦を飾る大会となった。

全中国選手権で上海市の団体2連覇に貢献した許昕

許昕が使用する『ダイナスティカーボン』。アウターカーボンの威力と、スティガならではの繊細な木材の打球感を合わせ持つ高性能モデルだ
※許昕本人は限定モデルの『ダイナスティーカーボン Xu Xinエディション』を使用