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モーレゴードがドーハでメダルを決めた瞬間!
「世界一イケてる人間に感じたよ」

2025年06月11日

ECLでも優勝したモーレゴード。
イケてるプレーには、イケてるラケットとラバーが必要だ。

2021年世界選手権ヒューストン大会、2024年パリ五輪での2個の銀メダル、そして今回のドーハ世界選手権での銅メダル。トルルス・モーレゴードは、大舞台に強い存在であることをあらためて証明した。

その快進撃の始まりは、張禹珍(韓国)とのベスト8決定戦だった。4-3の大接戦となり、最終ゲームは14-12。勝利を手にしたモーレゴードは、ミックスゾーンでこう語っている。

「正直に言うと、今起こったことのほとんどを覚えていません。最初の4ゲームがすごく早く過ぎたことだけは覚えています。最終ゲームはお互いに良い内容でした。
すごく不思議な試合だったと感じています。彼が戦術的に非常に良いプレーをしてきて、時折、自分が”牢屋に入れられている”ような感覚になりました。
最後のゲームで2-6になった時、自分に言い聞かせたんです――『とにかく攻撃的にいこう』と。でも実際には、そのゲーム中はかなり受け身になっていたと思います。
そこからは、ほとんどのボールで全力を出しました。彼も同じようにリスクを取って攻めてきたので、これは五分五分の試合になると思っていました。運良く、自分が勝てたのだと思います」

また、次の準々決勝で対戦する戸上隼輔については、こう語っていた。

「彼はとてもパワフルなプレーをしているので、それに適応して、良い戦術を見つけたいと思います。きっと面白い試合になるでしょう」

張禹珍戦では、先にマッチポイントを握られた場面で思い切りよくフォアハンドを振り抜くなど、モーレゴードの卓越したメンタルの強さが際立っていた。

続く準々決勝では、3回戦で張本智和を、4回戦ではマッチポイントを握られながらヨルジッチ(スロベニア)に勝利した戸上隼輔と対戦。2ゲームを先に奪われる苦しい展開から戦術を巧みに切り替え、多彩な技で逆転。見事、メダルを手にした。

「本当に素晴らしい気持ちです」

4-2で戸上に勝利し、メダル獲得を決めた23歳のモーレゴードはそう語り、さらにこう続けた。

「もう完全に興奮状態でした。観客席には母と父、そして仲間たちの姿が見えて、自分が世界一イケてる人間みたいに感じました」

これは試合後、SVT(スウェーデン国営テレビ)に語った言葉だ。
準決勝では王楚欽(中国)に敗れはしたものの、試合後にはこう述べている。

「悔しいですが、本当にレベルの高い試合でした。自分の力は出し切ったし、これまでで一番いい戦いができたと思います」

ドーハから帰国後、6月のヨーロッパ・チャンピオンズリーグでは「ザールブリュッケン」のメンバーとして優勝に貢献。トルルス・モーレゴードの勢いは、ますます加速している。

メダルを決めた瞬間のモーレゴード
●モーレゴード使用用具

ラケット 「サイバーシェイプ カーボン CWT トルルス エディション」
両面ラバー 「DNA プラチナ XH」